登山グッズの収納…。

RAV4からX-TRAIL、そしてハイエースバンコンへ。僕らの車中泊進化論と収納術

僕たちがRAV4からX-TRAILに乗り換えたのは、フルフラットになるシートと豊富な収納スペースに魅力を感じたからでした。丸みを帯びた新型が発売されると聞いた時、迷わず直線基調の旧型を慌てて注文したのは、車中泊の快適性を最優先した結果です。

実際にX-TRAILで車中泊をしてみると、RAV4の時とは比較にならないほど快適でした。特に、ブレスエアーのマットレスを使い始めてからは、自宅よりも車内で過ごす時間が長くなるほど。

そして今回、ハイエースバンコンへの乗り換えを決めたのも、同じような状況でした。消費税やX-TRAILの下取り価格、そして定年というタイムリミット。キャンピングカーの展示会に何度も足を運び、「バンコン」が僕たちのライフスタイルに合っていると確信していました。

車中泊の原則は、汁気の多い料理を避けること。そのため、どうしてもメニューが単調になりがちです。サラダでさえ、ドレッシングの扱いに気を遣うほど。そんな中、定年前に費用や納期を知っておこうと、軽い気持ちで展示会帰りに立ち寄ったお店で、運命の出会いがありました。

そこには、妻が希望する内装と、僕が求めるスペック、そして理想のカラーリングを兼ね備えたバンコンが展示されていたのです。あとは、「天使」と「悪魔」の囁きとの戦い。細かい話を省略しますが、結果はご想像の通りです。

さて、話を本題に戻しましょう。車中泊から車中生活へと移行するにあたり、僕たちが最も重視したのは、臭いと湿気対策です。X-TRAILは「車の機能がベースで、車中泊は後付け」という感覚でしたが、バンコンは「車中生活がベースで、車の機能は二の次」という考え方に変わりました。つまり、自宅の快適空間をそのまま移動させるイメージです。

下の写真。これはX-TRAILの収納スペースです。登山靴やスパッツ、アイゼンなど、2人分の登山用品がぴったりと収まっていました。床下収納として活用できるため、車中泊の際には全く気になりませんでした。

しかし、ハイエースバンコンは、四角い空間を有効活用しつつ、「自宅の空間」を維持する必要があります。そこで、臭いと湿気に関係する3つのアイテムの収納に、特に力を入れました。

  • 匂いの元凶、燃料の携行缶(ガソリンから軽油に変わりますが)
  • 汚れと湿気を帯びた登山グッズ
  • 同じく、汚れと湿気を帯びた登山靴

匂いに敏感な僕は、納車前から収納ボックスの製作に取り掛かりました。と言っても、市販のボックスを少し改造しただけですが…。

ポイントは、全てのボックスを「密閉できる」ようにすることです。

  • A:重みのある携行缶が走行中に動かないよう、隙間を埋め、天板を加工して簡易テーブル&椅子として使えるようにしました。X-TRAILの折りたたみテーブルを再利用しています。密閉性は最も高く、底には滑り止めシートを貼っています。
  • B:登山グッズに合わせて、仕切りを自作しました。(ストック、スパッツ、アイゼン、折りたたみ傘、簡易三脚など)
  • C:登山靴専用のボックスを左右に設置。(下の写真)
    靴の中には除湿剤を入れ、ボックスの内側と天板には防カビ・防湿シートを貼っています。これは彼女のアイデアです。

これらの工夫により、臭いと湿気を気にすることなく、快適な車中生活を送ることができています。