長野県道283号の経験

長野県道283号美ヶ原公園線
ながのけんどう283ごう うつくしがはらこうえんせん
長野県松本市
63C4+JH6 松本市、長野県

283号線の紹介動画はこちらから…。

美ヶ原からの帰り、時間もあるので一旦は一般道での帰路を選ぶことにします。
自宅を設定したら、あとはナビタイムさんに、一般道でお任せしました。

ナビタイムが選んだのが「長野県道283号美ヶ原公園線」。
松本市に下りる道路で、僕らにとっては初めての道となります。

走り出すと、細く傾斜もキツく、ところどころに「待避所」があるのが目につきます。我が家の車でセカンドにしてもとてもエンジンブレーキが効かない下り坂です。
「待避所」は、大きな道路では見かけますが、こんな細い山道では見た記憶がありません。もっとも、僕らが気にして無かっただけかと思いますが…。

道路脇に砂を堆積したスロープ状の上り坂が設置されていて、上り勾配と砂の抵抗によって減速・停止できるようになっている様ですが、草藪で勾配があるかもわかりにくいです。

もうすぐ、長い下りも終わろうとした時にそれは起きました。

ブレーキを踏んだ時のクッション具合と踏み込み量と制動具合に凄い違和感を感じました。
山道を走る歴30年で、初めての経験ですが、直ぐに「フェード現象」が頭に浮かびました。昔から、下り坂の運転には気を使ってて、エンジンブレーキは常識で、ビーナスライン程度の坂ならそれなりに効果もあり、今まで問題無かったのですが・・・。

何度かブレーキを踏んで確かめますが「やばい…。」明らかに効きが悪い。
かなり減速した時点で、ギヤをローにして、更に減速!
目の前に見えてきた「待避所」に寄り、若干!坂に突込み気味で停止しました。
最終手段の走行中のサイドブレーキは免れた感じです。

幸いに異常に気づき、幸いに「待避所」があり、幸いに減速出来て、幸いに怪我なく、物損無く停止出来ました。待避所の5Mほど手前に祠があったのも不思議な感じで、なんか助けられた感があります。
おまけに「待避所」の横は沢で、冷たい風がタイヤを冷やしてくれたおかげで、20分程度でブレーキも回復しました。

後で調べると、フェード現象は、「最初はブレーキが効いている状態から段々と効かなくなり最終的には全く効かなくなってしまうという重大な事故にもつながる危険な状態」だとのこと…。

反省点は、あまりにもきつい下り坂と道路の細工(溝加工?)による振動で、ブレーキの違和感に気付くのが遅かったのと、同じ理由でいつも以上に、フットブレーキを踏む時間が長くなってたこと、場合によっては、ローを使うか、定期的に車を停止させてブレーキを休ませるべきでした。

「待避所」がある下り坂をなめてはいけませんね。

彼女のこの後の発言が
「ボケる前に経験できて、良かったね」。
良い経験が代償なしに出来たのは確かです。確かに、ボケてこの状況から脱するのは辛いかも。
えっ、ボケたら車に乗っちゃダメでしょ・・。